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2.1.3 個人がインターネットを利用する場合の構築

個人でインターネットを利用する場合に必要なハードウェア・ソフトウェアは、以下のとおりである。インタネットの利用方法のイメージを図2.1.3に示す。

? パソコン

インターネットで何をしたいかによって、マシンレベルは異なるが、音声や動画等のマルチメディアデータの処理を考慮すると、

・OS:Windows95

・CPU:133MHz以上

・メモリ:32MB以上

・ディスク:1GB以上

が目安となる。

? 通信回線・モデム/TA

一般電話回線を利用する場合は、モデムが必要となる。

インターネットを無理なく利用するためには、多量の画像データを扱うことを考慮すると、できるだけ高速なモデムがよい。最低でも14.4Kbps、できれば現在主流である28.8Kbpsのモデムを準備することが望ましい。

また、デジタル回線(ISDN)を使用する場合には、TA(ターミナルアダプタ)が必要となる。

? WWWブラウザ

WWWサーバにアクセスしてホームページを見るには、WWWブラウザが必要である。WWWブラウザには、「InternetExplorer」や「NetscapeNavigater」がある。

 

上記のハードウェア・ソフトウェアを準備し、プロバイダと契約することになるが、近年、プロバイダの数は増加の一途をたどっており、その分、何を基準に選択すればいいのかが難しくなってきている。このため、プロバイダ選択時には、接続料金・提供サービスの内容・アクセスポイントの場所等を十分検討して、利用目的にあったプロバイダを決定する。

接続料金のシステムには、従量課金制・固定課金制の2つがある。月に何十時間も使用する場合は、基本的には固定課金制の方が、利用料金を低く抑えることができる。ただし、安い固定課金制のプロバイダには、ユーザが集中するので、電話がかかりにくいといった弊害がでている。また、料金が安いプロバイダでは、提供しているサービスが限られている場合もある。ユーザは、利用する時間や利用したいサービスを考慮して、プロバイダを選択する必要がある。

また、アクセスポイントが同じ局番又は隣接の局番にあるプロバイダを選択すると、電話料金を低く抑えることができる。アクセスポイントのある場所の確認も必要である。

さらに、異常状態の監視体制や故障回復時間といったネットワークの信頼性、トラブル時の解析力や加入者に対する指導力等の技術サポート力も、プロバイダを選定する上でのポイントとなる。

 

 

 

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